物理試験・材料試験

物理試験・材料試験

PHYSICAL / MATERIAL TEST

物理試験

土粒子の密度試験【 JIS A 1202 】

土の土粒子部分の質量msを、その体積Vで割って土塊の骨組を作っている土粒子の密度ρs求める試験です。
土粒子の密度の値は、供試体の乾燥密度、間隙比、飽和度や、圧密試験結果を算出するために利用されます。

試験に必要な試料量:粒径4.75mm以下の乾燥質量50~100g

電子天秤による測定
電子天秤による測定

土の含水比試験【 JIS A 1203 】

土は土粒子、水、空気の3種類の物質から構成されており、土の水分量を土粒子と水の質量比により百分率によって表す試験です。

試験に必要な試料量は、下の表に記載しています。

試料の最大粒径(mm)試料の必要量
75.05~30kg
37.51~5kg
19.0150~300g
4.7530~100g
2.010~30g
0.4255~10g
試料の必要量
含水比測定
含水比測定

土の粒度試験【 JIS A 1204 】

土の粒度とは、土粒子の粒径の分布状態を質量百分率で表したものであり、ある範囲内の粒径をもつ土粒子の質量を土全体の質量に対する百分率で表します。
また、試験結果から土の判別分類の基準を与えます。

試験に必要な試料量は、下の表に記載しています。

試料の最大粒径
(mm)
試料の必要量
(kg)
75.030
37.56
19.01.5
4.750.4
2.00.2
試料の必要量
ふるい分析
ふるい分析
沈降分析
沈降分析

土の液性限界試験・土の塑性限界試験【 JIS A 1205 】

液性限界WLとは土が塑性体から液体に移り変わるときの含水比を求める試験です。
塑性限界WPとは土が塑性体から半固体に移り変わるときの含水比を求める試験です。
また、液性限界と塑性限界の差を塑性指数IPといい、土が塑性を示す幅を表します。

試験に必要な試料量:粒径0.425mm以下の試料約200g

液性限界試験
液性限界試験
塑性限界試験
塑性限界試験

土の湿潤密度試験【 JIS A 1225 】

自立する乱さない供試体の質量と体積を直接測定して土の湿潤密度を求める試験です。体積を求める方法としてノギス法とパラフィン法の2種類の方法があります。試験結果と含水比、土粒子の密度から、乾燥密度、間隙比、飽和度を求める事ができます。

ノギス法
ノギス法
パラフィン法
パラフィン法

材料試験

突固めによる土の締固め試験【 JIS A 1210 】

土を下記の方法によって締固め、含水比と乾燥密度の関係をグラフで表し、含水比の違いによる乾燥密度の変化から、最大乾燥密度ρdmaxと最適含水比Woptを求める試験です。

・試験に必要な試料量:A.C.D法 19.0mm以下25kg、B.E法 37.5mm以下50kg

締固め
エネルギー
モールド径φ
(mm)
モールド体積
(mm3)
最大粒径
(mm)
ランマー 突固め層数 各層の
突固め回数
質量
(kg)
落下高さ
(mm)
低いエネルギー A 100 1000×103 19 2.5 300 3 25
B 150 2209×103 37.5 55
高いエネルギー C 100 1000×103 19 4.5 450 5 25
D 150 2209×103 55
E 37.5 3 92
呼び名 含水比調整方法 使用方法 対象土
a 乾燥法 繰り返し法 砂質土
b 非繰り返し法
c 湿潤法 非繰り返し法 粘性土

突き固め方法と試料準備・使用方法の区別

自動突固め装置
自動突固め装置

土の透水試験【 JIS A 1218 】

土が水を通しやすいか、否かを数量的に表す透水係数kを求める試験です。試験方法は2つあり、定水位透水試験は砂質土、変水位透水試験は粘性土に適用されます。

試験に必要な試料量:試料の最大粒径によって異なります。

9.5mm以下1~2kg程度(φ75mmの供試体の場合)
19.5mm以下3~4kg程度(φ100mmの供試体の場合)
37.5mm以下10kg程度(φ150mmの供試体の場合)

変水位
変水位
定水位
定水位

CBR試験【 JIS A 1211 】

路床土の強さの大小を判定するために、基準材料に対する相対的な強度CBR値を求める試験です。設計CBRはアスファルト舗装厚の設計、修正CBRは路盤に用いる材料の品質基準を判断するために試験をします。

試験に必要な試料量:設計CBR 37.5mm以下15kg 修正CBR 37.5mm以下100kg

貫入状況
貫入状況

締固めた土のコーン指数試験【 JIS A 1228 】

盛土や埋戻し土の締まり具合を判定するために、コーンペネトロメーターを用いてコ-ン指数cを求める試験です。
試料は4.75mmのふるいを通過した土をモールドに突固めによって締固めた供試体を用います。

試験に必要な試料量:粒径 4.75mm以下3kg(1点あたり)

試験状況
試験状況