岩石試験・骨材試験
岩石試験・骨材試験
ROCK / AGGREGATE TEST
岩石のスレーキング試験【 JGS 2124 】
岩石の乾燥・水浸によって供試体に生じる細粒化などの形状の変化の程度を目視によって0~4までの5区分で評価する試験です。
数字が大きいほど形状変化の度合いが大きくなります。
試験日数:1週間
必要量: 50mm~80mm程度の岩塊等を3個
岩石の促進スレーキング試験【 JGS 2125 】
上記の岩石のスレーキング試験(JGS 2124)を強制的に乾湿繰り返しを3サイクル行いスレーキング区分判定する試験です。
試験日数:3週間
必要量: 50mm~80mm程度の岩塊等を3個
破砕性判定のための岩石の破砕試験【 NEXCO 試験法 109 】
37.5mm~19mmふるいに残留する岩石を内径150mmのモールドに入れて、軸荷重が2MN/m2に達するまで載荷し、その破砕程度を調べる試験です。上記載荷前の全試料質量と、破砕後の9.5mmふるい通過試料質量との比を破砕率として報告します。破砕率が大きいほど、対象岩石はぜい弱化しやすいと評価します。
必要量: 37.5mm~19mmの岩塊を9kg以上
岩石の促進スレーキング試験【 NEXCO 試験法 110 】
岩石のぜい弱材料の耐久性を評価するために行われ、自然状態の質量を測定後、110±5℃で24時間炉乾燥させて質量を測定後、試料を24時間水浸します。同じ作業を5サイクル乾湿繰返しを行った後、9.5mmふるい通過乾燥土質量と全乾燥質量との比を求める試験です。
減量が大きいほど、スレーキング抵抗が低いと評価します。
試験日数:3週間
必要量: 37.5mm~19mmの岩塊を9kg以上
乾湿繰返しによる岩石の吸水率試験【 NEXCO 試験法 111 】
試料の質量を自然状態で測定し、24時間水浸後、崩壊した土を流出させないよう注意しながら水を捨て、吸水後の質量を測定します。
さらに110±5℃で炉乾燥させ、乾燥後の質量を測定します。
同じ作業を10サイクル続けて、1サイクル毎の含水比の変化を求め、風化の耐久性を評価する試験です。
試験日数:約1ヶ月
必要量: 500~1kg程度の岩塊、又はコア
岩石の浸水崩壊度試験【 NEXCO 試験法 722 】
上記のスレーキング試験(JGS 2124、2125)と同様に形状変化を調べ判定します。
試料を80℃で24時間、炉乾燥した後、水浸させて水浸直後、30分、1、2、4、6、24時間経過ごとに目視によって観察し、形状変化を崩壊度A~Dの4段階で評価する試験です。
試験日数:1週間
必要量: 50g程度の岩塊 3~5個
骨材の密度及び吸水率試験【 JIS A 1109、JIS A 1110 】
細骨材は、フラスコ又は他の適切な容器に表面乾燥飽水状態の試料と清浄な水を入れ、空気を追い出し20±5℃の水温での質量を計測し、密度及び吸水率を求める試験です。
粗骨材は、骨材を24時間水浸し、4.75 ㎜の金属製網ふるいにとどまる表面乾燥飽水状態の骨材の質量を計量したのち、骨材を金網かごに入れて水中での質量を計測し密度及び吸水率を求める試験です。
骨材の密度と吸水率には相関関係があり、品質評価の目安になります。また、コンクリートの配合設計にも用いられます。
必要量の目安:細骨材 5kg、粗骨材 20kg